東京国立博物館の日本国宝展に行ってきました

前回の記事でも書きましたように、東京国立博物館に行ってまいりました。
前回の記事はこちら。
岡本太郎記念館に行ってきました - ゆめ見るディオスクロイ
というのも、いま東京国立博物館では日本国宝展をやっておりまして、
そりゃまあ豪華なわけです。
それに岡本太郎記念館であの押し出すようなパワーに触れちゃったもんですから
岡本太郎といえば縄文式土器、縄文式といえば土偶、土偶といえば国宝展というわけです。
日本国宝展/2014年10月15日(水)~12月7日(日)/東京国立博物館 平成館〔上野公園〕
国宝たちは5章に分けて展示されており、
第1章 仏を信じる
第2章 神を信じる
第3章 文学、記録に見る信仰
第4章 多様化する信仰と美
第5章 仏のすがた
という構成になっておりました。
いよいよ国宝展に入場
私のお目当ては先述の土偶たちと「善財童子立像」。善財童子立像は今回の国宝展のポスター等でもよく使われているので
目にされた方も多いかと思います。
あのうっとりした目つきがたまりません。
さあ、この目に焼き付けてやるぞと意気込んで会場入りして
ほどなく、私はお目当てとは全く違うものに打ちのめされました。

でたー!「玉虫厨子」!もう国宝!これこそ国宝!
三種の神器のぞいたら私の中でナンバーワン国宝!
もうすっかり玉虫厨子のトリコです。
私の中のイメージとは異なり、2メートル以上もある玉虫厨子は
それはもう圧倒的な存在感を放っておりました。
おもわずミニチュアが欲しくなるレベルです。
もちろんお目当ての品々もとても素晴らしく、
見つめ始めると思わず息を止めてしまうものばかりで全て見終わる頃には
すっかり疲れきってしまいました。
疲れとほてりを「パークサイドカフェ」で癒やす。
調子に乗ってテラス席なんか選んじゃったもんだから
寒くてたまんなかったです((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
私が見に行った日はかなり混んでおりましたが、残り日数もだいぶ
少なくなってきており(12/7までです)、今後ますます混雑が予想されます。
まだご覧になっていない方は万障繰り合わせのうえ是非行ってみられることをおすすめします。
いやほんと玉虫厨子すごいですよ。
絶対に見ておきたい日本の国宝 世界に誇るかけがえのない日本の美 |
岡本太郎記念館に行ってきました

行ってまいりました、岡本太郎記念館。
ここ岡本太郎記念館は、1996年、八十四歳で亡くなるまで、岡本太郎のアトリエ兼住居だった。1954年から五十年近くも彼が生活した空間である。
絵を描き、原稿を口述し、彫刻と格闘し、人と会い、万国博の太陽の塔をはじめ巨大なモニュメントや壁画など、あらゆる作品の構想を練り、制作した場所。彼のエネルギーが今も満ち満ちている。
ようこそ岡本太郎記念館!
という由緒正しい建築がそのまま岡本太郎記念館となっております。
ここの特徴はなんといっても自由に写真撮影が可能というところです。
これが興奮せずにいられるでしょうか(゚∀゚)
靴を脱いで館内に入ると正面にはこちらがお出迎え。
パワーです。これはもうパワーです。
『午後の日』です。たしかに午後の日って感じします。
岡本太郎の作品ってネーミングがうまいですよね。
岡本太郎のことばがプリントされて床に散乱しています。
入館者は一人一枚持ち帰ることができます。
わたしが頂いたことばは「モーレツに素人たれ」です。
同行の2人は「芸術なんてもの、それを捨てたところから開けるものなんだ」と
「一般はとかく才能と技巧を混同しがちだが、二つは異質なのである」でした。
ちなみに現在岡本太郎記念館では『岡本太郎の言葉』という企画展をやっており、
こちらはその関連での展示かもしれません。
『動物』ですね。腰からおしりにかけてのラインがたまらなくキュートです。
今回もっとも気になった作品です。もともとはかなり巨大な作品だったようですが、
こちらはその縮小版でしょうか。
かわいい。
岡本太郎は書にもその才能を発揮した方ですが、なかでも有名な『ドキドキしちゃう』が
ふと私の目に飛び込んできました。なるほど、たしかに「字は絵」ですね。
岡本太郎作品以外の何者でもない気配を漂わす飛行船。
欲しいな、これ。
奇抜なキャラクターが先行する岡本太郎ですが、制作に対するシビアな姿勢を感じられるアトリエです。
お庭にも出て作品を見ることができます。
岡本太郎は椅子もたくさん作っていますね。
こんなの庭に置きたいな~。そんでもってリアルに使いたい。
庭にはけっこう木々が茂っているんですが、それをかき分けて入って行くと
ここにも『動物』が!
やっぱいいわこれ(*´∀`*)
というわけで、岡本太郎記念館についてお届けいたしました。
今年はなんだが忙しくて(たいしたことはしてないけど)あまり美術展に行けてなかったのですが、
前々から気になっていた岡本太郎記念館は大満足でした。
もうガッツリいただいちゃいましたッて感じです。
お次は東京国立博物館の国宝展だッッ!
岡本太郎も愛した縄文式土器がアバンギャルドすぎる - NAVER まとめ
ドキドキしちゃう 岡本太郎の“書” |
今週のお題「年内にやっておきたいこと」〈2014年をふりかえる 1〉
念願の清寿軒のどら焼きを頂きました。

そぞろ神が漂泊の思いを全力で誘う季節になりました。
そしてまた、甘いモノが無性に食べたい季節でもあります(年中食べたいような気もしますが)。
というわけで今回は日本橋の清寿軒さんのどら焼きを頂きました。
清寿軒は、文久元年(1861年)に創業した和菓子店。武家の町でありながらも町民が多く暮らしていた堀江町(現在の日本橋小舟町)で、江戸時代には大名家、明治から昭和にかけては花柳界の手土産として愛されてきた。
清寿軒|日本橋手みやげ|「日本橋ごよみ」のご紹介|日本橋の遊び方|まち日本橋
上記にあるとおり153年もの歴史を誇る老舗の和菓子屋さんということで期待感が高まります。
予約は必須です
甘いもの、しかもなぜかどら焼きがピンポイントで食べたくなってしまった私は、さっそく美味しいどら焼きの検索をはじめました。そこで白羽の矢が立ったのが清寿軒さんだったというわけです。
食べログなんかで見たところ、一般的にいうどら焼きとは少し異なり、一枚の生地を二つ折りにしてたっぷりのあんこを挟んだ小判という商品が人気とのこと。さっそく行ってみたところ、まだお昼前にもかかわらずすでに売り切れ…。
もう完全に口の中がどら焼きスタンバイオッケーになっていた私はその欲望を満たすことができず、その日1日やりようのない感情に支配されていました。その様子を察した友人が何かあったのかと声をかけてくれました。
いきさつを話すと友人は呆れたような顔で(私にとっては真剣な問題なのだo(`ω´*)o)、清寿軒なら予約しとかなきゃ無理だよと言って、その場で予約の電話を入れてくれたのです。ああ、持つべきものは友とはよく言ったものだ。電話で話す友人の横顔は天使のように輝いていました。
※後に食べログなんかを読み返してみると予約必須ということが書かれていました。甘いモノを見ると理性の働きが鈍化するもので…
ちなみに友人は栗最中も美味しいということで一緒に予約してくれました。なんと気が利く友人でしょう。こういうものに私はなりたい。

こちらがそのパッケージ。いかにも老舗らしい立派な意匠になっております。かっこいい。
で、肝心のお味の方はといいますと、もうど真ん中に好みの味です。
餡がどかっと入ってます。
生地は少し甘目でむっちりしてる感じで、餡の方は甘さ控えめで結構な量ですが抵抗なくするすると喉を通り抜けていきます。
栗最中の方も間違いのないお味でさっくりした皮を通り抜けてゴロッと入っている栗に前歯が出会う瞬間はまさに至福といって差し支えないでしょう。
また、私が意外に思った美点として、4日も日持ちするという点です。この種の和菓子って当日か翌日に食べなきゃ的なイメージがあったのですが、4日も持つならばたんまり買っておいて4日間食べまくるという荒業も可能です。いやほんと、4日連続でも飽きない自信ありますよ、個人的には。
ちょっといい緑茶を用意しておけばよかったなと後悔するくらい美味しかったです。いや、買ってきてくれた友人に対してそれくらいは用意しておくべきだったかなと少し反省しました。気が利かねえのは生まれつきでい!( ´Д`)=3
しかしまあ、美味しかった(しつこい)。今度は私がとっておきの買ってきてあげるからね。こんな私を許してね、マイディアフレンド。
あ…画像撮る前に食べきっちゃったよ(´;ω;`)ウッ…
※清寿軒さんは、土日祝はお休みなのでお気をつけ下さい。
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祇園祭の後祭が約50年ぶりに復活ということなので

150年の時を経て『大船鉾』が復活
夏というのは暑いものです。暑いとなにもする気が起きないのが人情というもの。こんなときはうだるような暑さに身を任せぐったりとしているに限ります。そんな私の耳にいけない話が飛び込んできました。
祇園祭の後祭ってのが50年ぶりに復活するんだって~
私:へえ
しかも大船鉾ってのが150年ぶりに復活だって、蛤御門の変のときに燃えちゃったのを再建したんだってよ
私:ほほう…。よし 京都、行こう!
えー!ちょっと待ってよ、スケジュールだってあるんだから~
私:そうだ 京都、行こう。
あーも~、余計なこと言った私が馬鹿でした。行くよ行くよ
私:そうだ 京都、行こう。
…
というわけで、とるものもとりあえず遠路はるばる京都に行ってまいりました。その様子をお伝えしたいと思います。
宵山を巡る

「前祭」・「後祭」復活!2014年度の山鉾巡行について|祇園祭より
後祭の宵山は夜店などが出ずしっとりとした雰囲気で行われます。上のマップの赤いポイントの位置にそれぞれの山鉾が位置しており、夕暮れ時からそぞろ歩きを楽しむというわけです。私たちのプランはまず新町通を南下し、大船鉾まで見終わったら一本西側の室町通を北上するというものです。

新町通に入ると向こうの方に『八幡山』が見えました。細い道いっぱいに山鉾が置かれている光景はなかなか異様で「ハレ」の日の非日常感を感じさせてくれます。


次に見えてきたのが「北観音山」。山鉾の上にそびえ立つ木がすごい。


続いて「南観音山」。提灯が赤ベースです。こういうちょっとした違いが面白い。

パーツ萌え。

そしていよいよ今回の主役、「大船鉾」です。ここまではそんなに人混みもなかったのですが、この周辺からとたんにアップルの新製品でも販売されるかのような人だかりができていました。ポリスメンも出て、いかにも京都のビッグイベントといった風情です。



「大船鉾」の人だかりで少々気力を消耗してしまったので、いったんカフェに避難し英気を養ってから、室町通を北上開始。
すっかり暗くなってしまいましたが、提灯はやはり闇の中に浮かんでいる姿が美しい。
まずは「鯉山」。

次に「黒主山」。「黒」の字体がかっこいい。


ラストに「役行者山」。ここでは小学生くらいの女の子たちが並んで「役行者山」にちなんだ品を販売していました。夜の京都に響く少女たちの声が素晴らしく祇園祭しておりました。


これでひとまず「宵山」はおしまい。いよいよ残すは山鉾巡行ですよ!
山鉾巡行
山鉾巡行ではそれぞれの山鉾が御池通に集まり、グイグイっと右回転してから巡行を開始します。山鉾はとても大きく重いものなのでこの回転は豪壮で一番の見所と言ってもよいでしょう。新町通から「北観音山」が姿を現しました。屋根の上に4名の方が乗っております。けっこう揺れて怖そう…。

グイグイっと右回転!

観察していたところこの右回転は三回に分けて引かれるようです。時間をかけてゆっくりと角度を変えていくさまに儀式としての重みを感じちゃいます。コンチキチンという音をかき消すほどの蝉の鳴き声が一層雰囲気を盛り上げます。
大トリの「大船鉾」が登場です。宵山ではその全貌を確認することができなかった「大船鉾」ですが、朝の光のなかで見るとキラキラとまばゆい光を照り返し神々しくもかわいらしいお姿でした。

まとめ
今回は思い立っていきなり飛び出した祇園祭の後祭でしたが、じつに素晴らしい体験をさせていただきました。なんといっても平日の朝からこのような行事が行われているというところがいいじゃないですか。周囲の光景はビジネスビルなんかも多くて普通なんですが、ハレとケがビシッと分かれた時間の区分に千年以上続いたのは伊達じゃないねと改めて感心しちゃった祇園祭でした~。『宿根草』こそがガーデニングの肝であるらしい
7月に入ってすっかり夏めいてきたかとおもいきやそんなに暑くない日もあったりして体調を崩していらっしゃる方も多いようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私の周りも鼻をグズグズさせていたり、咳をしたりと風邪の季節かと言わんばかりの風情になっております。
私自身も少し前まで鼻水がひっきりなしに出ちゃってもう、ティッシュを箱ごと持ち歩く日々を過ごしておりました。
そんな私が最近気になっているのがガーデニングなんです。
ガーデニングと宿根草の宿命的なつながり
宿根草と聞いてそれがどういうものかすぐにお分かりになる方がどれくらいいるものでしょうか。宿根草とはある季節になると見えている部分は枯れてしまうのですが、根は地中に残っており再びきたるべき季節になると蘇り成長を始めるというものです。
実のところホームセンター等で苗として販売されている植物の多くがこの宿根草にあてはまっており、特に珍しい植物というわけでもないのですが、ことさらに宿根草と呼ぶことで命のサイクルをリアルに感じられるような気がするので、私はこの呼称が好きなんです。
宿根草で花の絶えない庭を
宿根草は上記のような性質ゆえに1種類だけだとどうしても花が咲いていない時期が発生してしまいます。しかし、ここからがガーデニングのおもしろさです。
枯れる季節の異なる宿根草を巧みに配して庭を設計していくことで、季節の巡り代わりとともに次々と異なる花が咲いていくさまを楽しむことができます。
そして、ひと通りのサイクルを終えるとまた次のサイクルが始まるのです。
なんてったって宿根草ですから。
花の種類などについては下記のページで紹介されています。
また、実際商品としてはどんなものなのよ?と思われた方には下記のリンクがお役に立てば幸いです。
昨日『もののけ姫』を観たもので、なんとなくそんなことを考えちゃう土曜日の私でした。
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2014年夏、私は今年も沖縄に行くのだろう

今年も夏がやってきた
ねえ、今年もやっぱり行くの?彼女が聞きたいことはわかっている。去年も今年もおそらく来年も夏になったら行くであろう場所があるのだ。
うん…行く…よ。
だよね…やっぱり…。いつもの…待ってていいんだよね?
ああ…ジミーのスーパークッキーね。買ってくりゃいいんでしょっ!
やったー!
今年も沖縄に行く
そうです。私が毎年夏になったら行く場所というのは沖縄。
本張りの三線を買っちゃおうかな~とか思ってるんですよね。
![]()
普段は強化張りのものを使っているのですが、やはり強化張りは本皮の下に強化布が張ってあるぶん、音抜けの悪さは否めません。
その反面、本張りは蛇皮のみの一枚張りなのでメンテナンスを怠ると破れてしまうことがあります。
とはいえ、私の周りで本張りの三線が破れちゃったという人は一人もいないんですけどね…。
三線の効用
楽器をご経験のある方はもちろんのこと、楽器を触ったこともないという方にも是非三線を弾いてみていただきたいというのが私の思いです。高いものは高いですけど、気軽に買えるお値段のものもたくさんありますし、軽いし(ギター、特にエレキを座って弾いてると重みで足がしびれちゃいます)、なんとなくテキトーにペンペンやってるだけで沖縄ムード満点な空気感が出ますし、そりゃもういいもんですよ。
今週のお題「2014年、夏の予定」
▼今日のひまつぶし
『Sheila Wolk』視線を感じるほどの存在感
ふとしたときに視線が気になることってありませんか?
誰もいないはずのところから見られているような…
そのとき私は珍しく友達のお家にいました。
普段は外で会うことが多いのだけど、ウチの人がいないから家で遊ぼうかとなったわけです。
大正時代からあるんじゃないのって感じの立派な洋館。
リビングにはこれまた立派なグランドピアノ。
友達は私に紅茶を入れてくれるといってキッチンにいる。
つまり、この家の中には私と友達の二人しかおらず、その友達も私の後ろにいるはずがない…
高鳴る鼓動、トクン・トクン・ドクン・ドクン
その瞬間、私は一気に後ろを振り向きました。
そして、バッチリ目を合わせちゃいました。
これ↓と。

ああ、いいでしょ、それ。友達が紅茶を淹れてキッチンから戻ってきました。
うん…すっごくいい!
紅茶をいただきながら友達に教えてもらったんですが、これはSheila Wolk(シーラ・ウォルク)というアーティストの作品なのです。
彼女はもともと医療やスポーツ関係の作品を手がけており、そのおかげか人体のデッサンに非常に熟練しており、独特の存在感を放っています。

これなんかも悪魔ですけどオリンピックな雰囲気出てますよね。
まとめ
というわけで、最近は彼女の作品が気になってしょうがない日々を送っております。
今のところ私のアイドルは『天使 with 人魚』ですね。
※作品の名前は私がイメージでつけており、本来の名称ではありません。あしからず。
今週のお題「アイドル」
▼今日のひまつぶし
雨あめ降れふれ
photo by ~Urban Prowler~ (www.anshumm.com)
雨は好き。ホコリっぽい景色から薄膜をはがすように視界をクリアにしてくれるから。
photo by ClickFlashPhotos / Nicki Varkevisser
雨は好き。ドラマチックなキスができるから。
photo by KittyKaht
雨は好き。いつもよりくっついて歩けるから。
photo by Pensiero
雨は好き。色のない街で花になれるから。
photo by Tangent~Artifact, here sometimes :)
雨は好き。寂しいのを雨のせいにできるから。
photo by Christopher.F Photography
雨は好き。光がイキイキしてるから。
photo by tdlucas5000
でもやっぱり、晴れるといいね。
今週のお題「雨あめ降れふれ」
▼今日のひまつぶし
ステキすぎる朝食に打ちのめされたのでレシピを紹介してみる

目覚ましをセットせずにベッドに入った夜の翌朝、私は誰かが朝食の準備をする音で目が覚めた。
あれっ?一瞬頭が混乱する。ここはどこだったっけ?
ぼやける視界のなか、手触りでたしかに自分のウチのベッドだと分かる。
ああそうか。昨日は泊まっていったんだったね。
キッチンに立つ後ろ姿に声をかけるとまだベッドの上で座り込んでいる私のほうによってきて、寝起きとは思えない端正な笑顔を私に見せてくれた。
いつも完璧に整えたヘアスタイルがこのときばかりはさすがに無造作にふわふわしていてかわいい。
それを気にすることもなくてきぱきと朝食の支度をする姿に過剰なまでのセクシーさを感じて少しドキドキしながらこっそりと後ろから近づいて作業をのぞくと、なんだかとても魅力的なものを作っているみたい。
「これ…なに作ってるの?すごくおいしそう」
「まあお楽しみってことで」
餌を待つ犬のような気分でじりじりとしている私に、「あのジュース作ってよ、飲んでみたいな」と指令がとんできた。
「あのジュースって?」
「ほら、この前ブログで書いてたミックスジュース」
「!…ああ、うん…読んでくれてるんだ、ブログ(;・∀・)」
リアルな関係からブログについてのコメントをもらうことは珍しいのでちょっとあせりました。
このミックスジュースというのはこちらの記事(MajiでNomihosu5秒前!簡単激うま『ミックスジュース』 - ゆめ見るディオスクロイ)で紹介した私のお気に入りのジュースでして、個人的にはとても美味しいと思っているのですが、まあなんというか市販のジュースを2種類混ぜただけのものなので、いざ人様に飲ませるとなるとちょっとためらっちゃいました(美味しいといって飲んではくれましたが)。
真打ち登場
そしていよいよ現れた真打ちがこちら。

「わあ…おいしそう・:*:・(*´∀`*)ウットリ・:*:・」
「はは…そんなたいしたもんじゃないよ。けどけっこう自信あるよ」
「たいしたことあるよー!めちゃくちゃ美味しそうだよー!すごいよー!」
などといいながら頂いたそのお味は格別なものでした。
ナイフで切ると間に挟まったチーズがトロリととろけ出し、それが玉子をからめたパンとともにもたらす幸福感はえもいわれぬテイスト!
「おいしい!ほんっとおいしい!いままで食べたものの中で一番おいしい!」
「それはさすがに大げさだと思うけど、そんな風にいってもらえると嬉しいな。じゃあこのレシピもブログに書いてみてよ」
「エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ?ですか」
「ダメ?」
「いっ、いや~、もちろんいいよ!」
というわけで、レシピを習いましたのでご紹介させていただきます。
レシピ
1 食パンを2枚にスライスするべし

6枚切りの食パン1枚を2枚にスライスします。特に6枚切りにこだわる必要はないかと思いますので、お好みの厚さのものでどうぞ。
2 チーズを挟むべし

スライスしたパンの間にチーズを載せ、マヨネーズをかけます。さらにその上からブラックペッパーを粗挽きで。ミルで挽きたてのものをかけるに越したことはありません。また、ハムを一緒に挟むとよりボリューム感が出て男性には良いかもしれません。クロックムッシュ度アップです。
3 玉子に浸すべし

スライスしたもう一方のパンでチーズを挟んだら、そのままずれないように注意してとき玉子につけます。6枚切り食パン1枚につき玉子1つが適量のようです。
4 焼くべし

熱したフライパンにサラダ油(バターでも可)をひき、弱火にして先ほどのパンを投入します。このときにも重ねたパンがずれないようにご注意ください。
5 返すべし

適度に焼き色がついたらフライ返しで返します。
6 ベーコンを投入

パンを返したタイミングでベーコンを投入します。やっぱりベーコンがなくっちゃね。2でハムを挟んだ場合は不要かもしれません。私的にはパンの中にはチーズだけでベーコンが添えられているのが好みです。
さいごに
いかがでしたでしょうか。いわゆるクロックムッシュとフレンチトーストを足して2で割ったたようなものなのですが、どちらとも少し異なる趣があってとても気に入っています。また、挟むものをいろいろと変えてみたりしても面白そうです。
とっても簡単なのに満足度は(思い出補正を入れずに純粋に食べ物としても)対ふつうのトースト比でいうと1:7くらいはいってると思うので、ぜひぜひお試しください。
▼今日のひまつぶし
名前のチカラ。現代伝承が『都市伝説』と呼ばれた日
かちゃかちゃ…休憩時間にネットサーフィンをする同僚。なに調べてんのって聞いたら「都市伝説」っていわれました。都市伝説…、なんでって聞いたら「あれ?なんでだろ、なんとなく」と言ったので、私たちは顔を見合わせて笑いました。昼休みになんとなく都市伝説について調べる…あなたのまわりにもそんな人はいませんか。もしかしてそれがもうすでに都市伝説の始まりかもしれませんよ。
『都市伝説』は日本で作られた言葉?
この言葉、いかにも日本特有のにおいがしませんか。でも意外なことに都市伝説という言葉の始まりは英語に由来します。
「都市伝説」という言葉が、日本に登場したのは1988年のジャン・ハロルド・ブルンヴァンの著書『消えるヒッチハイカー』が大月隆寛、重信幸彦ら民俗学者によって訳された、アーバン・レジェンド(Urban Legend)という造語の訳語としての「都市伝説」が最初である。
都市伝説 - Wikipediaより
都市伝説に類する概念はそれ以前からあったようですが、ブルンヴァン氏が「都市伝説」という名称をつけたことでその存在が確定されたといったところでしょうか。名前の力ですね。やはり名前が決まっていないことには話が発展しにくいというもの。「こんな都市伝説聞いたことある?」といえばなんだかそれなりの話が始まりそうですが「ほら、なんか怪談っていうわけではないんだけどなんとなくこの街に流れてる噂話的なやつでこれっていつの時代からこの街で噂になってるんだろみたいなやつあるんだけど聞いたことある?」とかいわれたら、なげーよ!としか思えませんもんね。やっぱり、名前って大事です。
また、ブルンヴァン氏はその著書『消えるヒッチハイカー』で都市伝説について興味深いことを記述しています。
伝播に重要な要素として、それが真実として語られる、というものがある。ジャン・ハロルド・ブルンヴァンによれば、「『これは本当のことだ』として語られるのは、伝説が形成される代表的な回路」 であり、「この事実は古くからの民話であろうと、都市伝説であろうと変わらない」。都市伝説は、「古くからの民話と同じように、大真面目に語られ、口から口へと広がっていく」。伝説とは、ブルンヴァン曰く、口承の歴史(Folk History)、すなわち擬似的な歴史である。
都市伝説 - Wikipediaより
噛み砕いて言っちゃうと壮大な噂話という風情ですね。小さな町やコミュニティレベルの歴史なんかはどれも口承で歴史を形作ってきた部分が多いのでしょうから、それは「擬似的な歴史」ということになっちゃうんでしょうね。でも逆にいえばこの街には伝説があるというふうにもいえるわけです。「擬似的」が悪いわけではありませんが、「伝説」っていうほうがなんかロマンチックでカッコいいので、これからそういうようにしてみようかな。「我々のチームには伝説がある」とか「この壷には伝説がある」とか「駅前のマックには伝説がある」とかね。ほら、とたんに街が鮮やかな色彩を帯びてきたでしょう?
アメリカでヒッチハイク…物語の予感((((;゚Д゚))))ガクブル
▼今日のひまつぶし
今週のお題「名前をつける」



















