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カリフォルニアガールと『モノ湖』について


http://www.flickr.com/photos/34457549@N08/12756342293
photo by Daniel Piraino

カリフォルニアといえば『モノ湖』

すっかり夏めいてまいりましたね~。巷ではなんだかんだと夏特有のプログラムやらプロブレムやらが発生しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

でね、夏といえばやっぱりカリフォルニアだと思うわけなんです。カリフォルニアガールがホットパンツでローラースケートみたいな世界って本当に実在するのって思ったりするんです。

カリフォルニアっていうとかのアーノルド・シュワルツェネッガー氏が州知事をしてたりなんかして、ハリウッドでセレブなイメージを抱いてしまう私なんですが、なにかっていうとセレブを連想する私のイメージの貧困さに友人たちはうんざりしているというのも残念ながら受け入れざるを得ない事実のようです。

しかしまあ、アメリカってのは広大なお国です。アメリカといえばN.Y.とカリフォルニア、N.Y.といえばベーグル、カリフォルニアといえばハリウッドという私のごく限定的にのみ機能する想像力になどかまうことなく様々な表情をお持ちです。

なかでもアメリカが誇る雄大な自然は頭では分かっていてもなかなか心理的に受け入れるのが困難な事実のひとつとなっています。たしかにね、ロッキー山脈ですよ、アパラチア山脈ですよ、アメリカといえばね。でもでもやっぱりアメリカ→ウォールストリート的な情景の連鎖が私の脳内に確かな一筋の煙のように立ち上り、いつしか私の脳裡はブロードウェイで溢れているんですよね。

そうしたアメリカの(私が)許容しがたい大自然のなかでも群を抜いた存在感を放っているのがモノ湖です。モノ湖は塩分濃度が極めて濃く、いわゆる塩湖なのですが、塩湖と聞いておそらく皆さんが思い出すであろう湖はウユニ塩湖ではないでしょうか。ウユニ塩湖はボリビアにあるので、まあボリビアともなれば塩湖のひとつもあるよね~と容易に受け入れられるのだから人間の心というのは不思議なものです。

実際の位置を地図で確認すると、モノ湖の西にこれまた高名なヨセミテ国立公園があるではありませんか!これは両方まとめていくっきゃないっすね。ああ、なんか書いてて興奮してきた。
Yosemite National Park (U.S. National Park Service)


http://www.flickr.com/photos/12187063@N02/5466157824
photo by *~Dawn~*

水面から白っぽい石柱が突き出しているのをご確認いただけるだろうか。モノ湖には大量のカルシウムが含まれており、石灰石の『トゥファ・タワー』が長い年月をかけて形成されています。以前はこの湖を水道水として利用していたらしく、そのせいで水が減り、『トゥファ・タワー』が姿を現したのです。今は水道利用は行われていないので、将来的には『トゥファ・タワー』はふたたび水没してしまうそうです。人間の過剰な利用で本来の姿が形を変えてしまうのはある種のプロブレムなのでしょうが、そのおかげで不思議な光景を含む観光のプログラムが成立するというのはことの成り行きの興味深いところです。

http://www.flickr.com/photos/7236858@N07/5608523267
photo by dhilung
いかがです。こちらの画像、神々しいと思われませんか。ところどころにある石灰石が日本庭園のような荒涼としたわびさびを感じさせてくれます。しかしこれらすべてが水面直下に没した光景もまた美しく見ごたえのあるものとなるでしょう。その両方の情景を我々に見せることが神様のプログラムだったのかもしれませんね。

http://www.flickr.com/photos/62941576@N00/2599998682
photo by satosphere
いいですね。色がいい。まさしく「紫だちたる雲」が「細くたなび」いていますね。夕暮れや曙の光というのは恐らく世界共通で人の心をうつのでしょうね。いい色。

http://www.flickr.com/photos/34450190@N08/14608061324
photo by Joe Parks
星空くるくる。北の空は左回転。子供の頃の理科の授業を思い出します。こういうシャッター開けっ放し系星空写真ってかっこいいですよね。私には機材的にも技術的にも決して撮れないものなので憧れちゃいます。実際に肉眼で夜空を見上げて星がこのように見えることはあり得ないにも拘らず、この種の写真には強力なリアリティと説得力が感じられて好きです。

http://www.flickr.com/photos/25258377@N03/4520877426
photo by bertdennisonphotography
石灰石の乾いた岩肌が人を寄せ付けない空気感を放っています。もし鬼ヶ島があったらこんな感じなのかな~。鬼ヶ島といえば、ペプシの桃太郎のCMカッコよかったよね。

http://www.flickr.com/photos/95701140@N00/4362366851
photo by Daniel Peckham
上の写真から一転して淡いトーンが優しい表情を出しているこちら。この表情の豊かさがモノ湖の大きな魅力のひとつといえるでしょう。

http://www.flickr.com/photos/34450190@N08/14623870472
photo by Joe Parks
天の川とともに。湖面は写っていませんが、天へと伸びる石灰岩たちがまるで星空を仰いでいるかのようです。こんなの生で見たら震えるだろうな~。

http://www.flickr.com/photos/7660297@N08/8042576587
photo by Ross Manges Photography
朝日でしょうか。まばゆい光の当たった『トゥファ・タワー』がホワイトビューティーを露わにしています。目の覚めるような生物感のない白と青空のコントラストが美しい。

http://www.flickr.com/photos/16268809@N04/2126397012
photo by mlhradio
青空というモティーフを完全に我がものとしてとらえきったモノ湖が誇らしげにその作品を我々に披露してくれています。やるなあ。

http://www.flickr.com/photos/7189827@N07/14023990750
photo by stephencurtin
「はあ…」ではなく、「ひゅう…」と細くため息をついてしまうような美しい瞬間。ああ、きれい。

http://www.flickr.com/photos/72213316@N00/3136842787
photo by Alaskan Dude
そしてこちら、写りこみ最強の一枚。写りこみそのもののクリア度はウユニ塩湖に一歩譲りますが、『トゥファ・タワー』というストラクチャーの存在がモノ湖独特の景観を作り出すことに成功しています。

http://www.flickr.com/photos/17751217@N00/3877167304
photo by Christopher Chan
こちらもなかなか。水面は少々波立ってしまっていますが、光がオレンジがかって全体的にボリューム感があって素敵です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。モノ湖の魅力が少しでも伝わったならばこれに勝る幸せはありません。これから夏休みという方も多いかと思いますので、モノ湖さらにヨセミテ国立公園をたっぷりと満喫した後、ウェイトレスがローラースケートを履いているピザスタンドで(本当に実在するのかな、しつこいけど)カリフォルニアガールを眺めるというバカンスも良いかもしれませんよ。

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