おおきな奇跡
たとえば、鉛筆をぽいとほうり投げて机の上に偶然立つ確率。
何気なくシャドーボクシングしてみたら落ちてきた葉っぱにきれいに拳がヒットする確率。
目薬をさそうとして手を上に上げたら、とんびがえさと勘違いしてその目薬をさらっていって、「なんだあぶらげじゃねえのかよ」と思ったとんびがぽいと捨てた目薬が、登山中に目にごみが入って困っていた人の目の前に落ちてくる確率。
まさに奇跡!
でもねでもね、地球は今日も回っています。
子供が何か不思議なものを見つけたときみたいに小首を23.4度傾けて。
あなたは今も生きています、ただのタンパク質の塊ではなく、「いのち」として。
「よりおおきな軌跡はより頻繁に顕われる」というわけです。
今日という日に祝福を。
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▼スーパームーン
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もっと見たい方は
▼1967年から1972年まで6年間にわたって行われたアポロ計画。そのミッションの間、宇宙飛行士は高級写真機ハッセルブラッドで数多くの写真を撮影していた。そのうち約20点は報道写真として公開されたが、複写につぐ複写であったため、クオリティは無惨なほど劣化していた。また、NASAが門外不出とした膨大な未公開のオリジナル写真は、四半世紀の間、NASAの低温保管庫で誰の目にも触れることなく長い眠りについていた。本書は、4年の歳月をかけ、3万2000点から厳選された129点のオリジナル写真によって、ロケット打ち上げ、着陸、月面活動、離陸、地球への帰還―と人類初の月面旅行を時系列に再構成した空前絶後の写真集である。▼