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『ナシ婚』は『ミニマル婚』と言っておこう


http://www.flickr.com/photos/21929919@N00/6397849549
photo by Fabio Penna


昨今は結婚をしないあるいはする気がないという方が増えているというニュースをよく耳にしますが、結婚をする方の中でも“ナシ婚”という選択肢が幅を利かせつつあるようです。“ナシ婚”とは、その名のとおり結婚式や披露宴「ナシ」で結婚する夫婦を指しており、彼らがなぜ“ナシ婚”にしたのかという理由についてのアンケート記事がありました。

アンケート結果が語るもの

ナシ婚となる理由はさまざまだが、"挙式・披露宴をする資金がなかった""費用が高そう"といった「経済的事情(29.3%)」と、「授かり婚(23.5%)」「セレモニー的行為が嫌(11.7%)」が三大理由という結果になった。 過去3年の調査推移から、三大理由の順位に変動はみられず、2013年と2014年の比較では、「経済的事情」が9.0ポイント増加したのに対し、「セレモニー的行為が嫌」が6.7ポイント減少した。

結婚式を挙げない"ナシ婚"の理由は? -「経済的事情」「授かり婚」「●●」 | マイナビニュース結婚式を挙げない"ナシ婚"の理由は? -「経済的事情」「授かり婚」「●●」 | マイナビニュース

上にあるように上位3位の結果はこの3年間変わっていないようで、1位は常に「経済的理由」となっています。たしかに雇用もかつてのようには安定していない現代の日本において結婚式や披露宴の費用はかなりの負担になるのは事実でしょう。結婚式にかかる費用の一例としては以下のサイトが参考になるでしょう。

いくら用意すればいいのか、ざっくりイメージしよう
挙式・披露宴にかかる費用は約343.8万円 ※2012年、全国平均データ

挙式・披露宴の費用は全国で平均約343.8万円(※)。料理や衣裳など、結婚式の印象を左右するアイテムは、こだわりによって値段が大きく変わる。

「結婚の費用」基礎知識|披露宴費用ならゼクシィnet「結婚の費用」基礎知識|披露宴費用ならゼクシィnet

ご覧のように全国平均で約343.8万円となっています。これは平均なので、もちろん地域差も大きく開いているし個人差も当然にありますが、ひとまず目安の数字として捉えておきましょう。ちなみに『ゼクシィ』のリンク先には地域ごとの相場も記されているのでご興味のある方はご参照ください。さて、この343.8万円という金額ですが、これは決して気軽に用意できる数字ではありません。とはいえ、厚生労働省のデータによると平均初婚年齢が男性で30.4歳(H21)女性で28.6歳(H21)となっており、最近の日本の経済状態では夫婦だけで現金でバッチリ揃えるのは少々難しそうです。なんとか用意するとなると、現金でなくてもウェディングローンなどの利用も考えられますし、家庭によっては両親からの援助をもらえるケースもありうるでしょう。とはいえ、同データによると昭和55年の平均初婚年齢が男性で27歳、女性で24.7歳となっており、平成21年とくらべて資金を用意するための猶予時間は短いにもかかわらず、当時は結婚式や披露宴は当然行うものとしてよほどの事情がない限り実施されていたはずです。このことから鑑みると、“ナシ婚”の理由として「お金がない」が一番にあげられたからといって安易に経済的理由が主な原因だということは出来なくなってきそうですね。

アノミー』の表れとしての『ナシ婚』

アノミー(英: 仏: anomie)は、社会の規範が弛緩・崩壊することなどによる、無規範状態や無規則状態を示す言葉。フランスの社会学エミール・デュルケーム社会学的概念として最初に用いたことで知られる。

アノミー - Wikipediaアノミー - Wikipedia

人類が子孫を残すという単純な生殖行為およびその後の親子の群れ単位での暮らしをソフィスティケートし、結婚という制度にまで昇華してきたわけですが、そのようにして成立した社会規範がいまや軋みをあげ始めているのかもしれません。結婚する夫婦の親世代は気分的には子供たちの結婚や孫の誕生を望んでいるのかもしれません。しかし、雇用の安定や子育てをする環境、社会の先行き不安などの要素が結婚という伝統的な制度にまで影を落としているのではないでしょうか。社会制度が未整備の状態で文化規範だけが生きていると、人々は外形上の服従を示すといいます。“ナシ婚”を選択する夫婦がただの「経済的問題」ならば、まだそのほうがいいのかもしれませんね。

ポジティブに捉えるなら『ミニマル婚』?


『TOM FORD』のアイウェアなんかはミニマルな気分にぴったり

シリアスな話ばかりでもなんなんで、ひとつポジティブな観点で語ってみましょう。結婚式や披露宴をしない結婚を『ミニマル婚』と捉えてみるのです。可能な限り装飾をそぎ落としたソリッドなデザイン。そういうとなんだかカッコいいような気もしてきます。「結婚式しないんだ~?」とか聞かれても「ミニマルなウェディングにしたいの」とかなんとか答えたら、なんかいいですよね。状況はどうあれ、気持ちは明るくもちたいものです。



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