12歳の頃のような…
友人というものについて考えたときに思い出す台詞がある。「12歳のときのような友達はもう二度と出来ない…もう二度と…。」というものだ。ご存知の方も多いと思うが映画"Stand by Me"に出てくる台詞だ。芸術の秋なんで感傷的な内容でね。もちろん友人がいつ出来ても不思議ではないという前提を踏まえたうえであえて言わせてもらうとこの台詞にはある程度の真実が含まれているのではなかろうか。
人と人が互いに友人となるときというものは明確に認識できる類のものではない。恋人同士となると一般的に「付き合ってください!」と告白したときが恋人になったときということができようが(それも常に明確とはいえず私たち付き合ってるんだよね的な空気感もありますよね)友人となると「友達になってください!」と告白するわけでもなかろうし(あるいはする人もいるのかもしれませんが)じゃあいつからとなるとその不確定さときたら素粒子の存在する位置の如しである。まあそもそも友達同士でいつから友達かなんて語り合うこと自体が気持ち悪くはあるのだが。
photo by Alan Light
かようにその始まりが極めて曖昧である友達という関係であるが小学校のときからとか中学から程度の特定は可能である。電子が原子核の周囲のこれくらいのゾーンにあるんじゃないのってのと同じように。どの時期に出来た友達がよいとか悪いとか言うつもりは全くないが上述のように「12歳のとき」あたりに出来た友達にはやはり特別なものがあるような気がする(あくまで感傷的かつ個人的な意見です。繰り返しになりますが芸術の秋だもの)。12歳から15歳あたりのアドレナリンが無用に分泌されてあらゆるガラクタが輝いて見えるときの出会いっていうのはやっぱりガラクタなのかもしれないけどガラクタって分かった後も大事なんだよね。大事にする人間でありたいんだよね。
Stand By Me (trailer) - YouTube
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