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出川哲郎と半沢直樹って


「出川さんは実家が横浜の老舗のり問屋というボンボン。育ちの良さもあるんでしょうが、もうベテランなのに誰に対しても偉ぶるところがない。だから年下芸人にも好かれる。自分のリアクション芸にプライドを持っているので、仕事にブレもありません。(明石家)さんまさんが出川さんを〈あいつは一流〉と評価したというのも分かりますね」(構成作家)
 バブル入社組は、できもしない「倍返し」を夢見るより、出川を参考にした方がよさそうだ。

バブル入社組が見習うべきは「半沢直樹」より「出川哲朗」 - Infoseek ニュースより引用

というような記事を見かけました。

出川哲郎という実在の人物の現実世界でのポジションと、半沢直樹というフィクションの人物のそれを比較対象にしているところに注目しました。

芸能人という存在がいかに非現実的で二次元的であるとはいえ、出川氏の仕事はあくまで現実のものであり、完全に二次元の存在とは正当な比較対象にはなりえないのではないかということです。

もちろん、フィクションのヒーローに憧れてあんなふうになりたいと少年が思うぶんには、二次元を志向の対象とするのはありかと思います。

未来に起こりうる可能性というのはまだ現実ではなく、その時点では何次元であろうとも考える人の自由です。

しかし、出川氏はあくまで出川氏的なコンテキストの元で現在の出川氏のポジションを持っているのであり、それをトレースすることは現実的には不可能のように思えます。

個人的には「『倍返し』を夢見る」というのもどうかとは思いますが、いっそ半沢直樹を参考にするほうが実現の可能性はともかくとして、まともな気もしたりなんかして。

とはいえ、それはあくまでも出川or半沢というオルタナティブな制約の元での「まとも」に過ぎないのであり、保険の営業マンが2つのプランを提示してどちらかがいい保険に見えるように仕向けるという単純なトリックと同様です。

引用した記事を見て本気で「じゃあ出川になろう」と思う人がいるのかどうかはわかりませんが、なんかすごい話だなと思ったので、ここに記してみました。



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