式年遷宮と有田焼
式年遷宮
わたしも日本人の端くれでありますから、人並みには神社を参拝させていただきます。
特別信仰心が厚いというわけではありませんが、神社の境内に入ると一歩外の喧騒がウソのように遠ざかり、鎮守の森のおかげか気温が一段低いような気がして、とても気持ちいいものです。
今年は神宮の式年遷宮の年でもありますから、ふだんあまり神社を意識されない方も、その関係の記事を目にする機会が多いのではないでしょうか。
式年遷宮の図
しかし、この式年遷宮ですが、20年に1回すべての建築を建て替え、御装束神宝までなにもかも作り直すというのですからそれはもうすさまじい事業です。
何百年もの昔に建てられた神社仏閣の建築も見ごたえがありますが、建てかえるという様式が脈々と受け継がれ、その顕われとして神宮があるというのもまたおもむき深いものです。
で、その建築に使われる資材ですが、当然そこらの木を使っていい訳がなく、それ用に用意された山で、それ用の木を、それ用の儀式を通過してこれまた何年もかけて用意しているわけです。
それはもう大量の木になるわけで、
新たに造営される殿舎は、両宮正殿、宝殿外幣殿、御垣、鳥居、御饌殿、十四別宮等諸殿舎計六十五棟に及びます。
遷宮に必要なご用材(檜)の総材積は約8500立方米です。なかには直径1メートル余、樹齢400年以上の巨木も用いられます。
屋根に葺く萱(約2万3千束)も神宮の萱山で10年がかりで集めます。かつては神宮備林が木曽の山にありましたが、今は国有林となり、次第に檜の良材を調達することも困難になっています。そこで神宮では、大正時代の終わりから両宮の宮域林で200年後の御用材の確保を目標に檜を育成しています。
宮大工やお屋根を葺く萱工もその養成が課題となっています。
ということです。
すごい。
木材以外の変りダネ神社
さて、式年遷宮には驚くほど大量の檜が使われることを見ていただきましたが、日本には木材以外の資材を使った面白い神社があります。
わたしが知るなかで最も驚いたのが、鳥居などが有田焼で作られている神社です。
と思われた方もいらっしゃるかと思います。
割れちゃったりしないの?と思われるかもしれませんが、割れちゃったりすることもあるのかもしれません。
わたしもその辺ちょっと心配です。
で、その神社ですが、その名も陶山神社といいます。
いかがですか、鳥居が青い有田焼で出来ています。
その他にも境内には陶磁器でできているものがいくつかあり、さらにはなんとあるものが…
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陶器でできた神社がスゴイ!しかも参道には… - NAVER まとめ
わたしはこの神社のお守りを10年間ほど持ち続けています。
お守りももちろん陶磁器製ですが、ひびかけ一つ入らず今も愛用中です。
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