ぼくもちいさな星なんだ
星空を見てると自分がちっぽけな存在に思えてくるなんていうせりふがありますが、実際そんなに星空を見上げる機会なんてあるもんじゃあありません。
子供のころはよく星空を見上げたもんだなんていうせりふもありますが、それも怪しいもんです。
このように、なんとなくクリスタル、じゃなくてなんとなく定型句として流通してるのかしてないのかわからないようなせりふが巷にはあふれかえっているわけですが、少なくともわたしは子どもの頃も現在もそんなに星空を見上げたりはしません。
とはいえ、十五夜だったり、七夕だったりするときはじゃあちょっと見てみようかという気分になってベランダから夜空を見上げます。
そうやって珍しく夜空を見ると、ことのほか星がたくさん出ているような気がするときがあります。
しばらく経つと奇妙な感覚に包まれ始めます。
空にはおおきな黒い幕が張られていて、そこにプラネタリウムみたいに星がちりばめられているんじゃないかという感覚です。
いわば、天動説的な感覚ということになりましょうか。
もちろん、もはや地球外に人間が作った乗り物が到達する時代ですから、そんなことはありえないわけですが、個人的な身体感覚としては、やはり自分が立っている地球も夜空に見えている星々もぷかぷかと宇宙空間に浮かんでいるという気にはなれないのです。
そんなとき、自分が納得も出来ないし体験することも難しい現実を受け入れるにはどうするか。
偉い学者さんが言ってるからなんて何の足しにもなりません。
結局、信じるしかないわけです。
だからこそ慎重にならないといけませんよね。
誰のせいでもなく、自己の判断で信じるわけですから。
「信じてたのに」なんて、子どもだけが言えるせりふですから。
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